この記事の元の投稿日は2004-07-27です。
実車について
1930年 東京~横須賀間が電車化された時にデビューしたのがモハ32系です。以来、スカ線の王者として君臨しました。
主力電動車モハ32だけが17m車、他は20m車と特徴のあるシリーズで、長距離電車固有の狭い窓がずらりと並んだ車両編成は一種の壮観とも言えるものでした。
(1)モハ32:上述のように、シリーズの主力となる電動車で唯一17m車です。
(2)クハ47:シリーズ中の制御車ですが、20m車となっており、モハ32とはまたちょっと違った感じです。
(3)サハ48:3等付随車で、クハ47の運転室を客席窓に置き換えたような窓配置です。
(4)サロ45:2等付随車で、3等車より窓幅が少し広くなってゆったりした配置となっています。
(5)サロハ46:戦前、よくあった型式ですが、2等、3等の合成付随車です。
(6)クロ49:横須賀線沿線に葉山の御用邸があるために造られた貴賓車です。
ペーパークラフトについて
整然と並んだ600mm幅の窓とリベットが特徴になりますので、その辺を注意してモデル化してみました。直線切妻の比較的単純な形状ですが、屋根の前後にも R がついていますので、その部分がそれらしくなるように何回か試行錯誤して部品寸法を決めています。
モハ32については、(編成上必須ですので)奇数号車と偶数号車を作ってみました。また、「ぶどう色2号」の色調表現にも悩むところですが、今回の配色はCMYK 55:85:85:5 としてみました(カラーチャートを修正しましたのでそちらも参照下さい)
なお、クロ49の側面に関しては資料を入手できず不明のため、類推で通常の2等車と同様の等級帯を付けています。
モハ32の通風器増設タイプを追加しました。奇数号車、偶数号車のコンバーチブル・キットとしてみました。(2004-08-22追記)
作例写真
ダウンロード
「納戸の電車区」 2004-12-20 の記事からダウンロードして下さい。
組立説明書
こちらを参照してください。