キハE130型紙

 説明に用いた写真は、試作品のものですので、一部型紙と異なっている部分もあります。

1.部品⑤を外形より少し大きめに切り出し、厚さ 0.5mm 程度のカード紙にシワの付きにくい糊で貼り付けます。

2.部品①の両側にある黒色の矢尻型のマークの頂点をガイドにして、使い古した 0.5mm のボールペンなどを用いて折り曲げ部分に筋を入れます。この時ドアステップ部分は折り曲げずにそのまま車体下部に残しますので、筋はつけないように避けてください。

青線:折り曲げ線  赤線:切り線(反対側も同じ)

3.灰色矢尻型のマークの頂点を待ち針などで突いて印をつけ、型紙を裏返して印の穴をガイドにして裏から腰及び屋根部の折り曲げ線を2.同様入れます。

4.1.で貼り合わせた部品⑤の糊が十分に乾燥したら、外形に沿って切り出します。

5.部品①を外形線に沿って切り抜きます。この時ステップ部を2.の赤線で示したように切り込みを入れます。
 切り抜いたら折線に沿て折り曲げていきますが、線に合わせ定規をあてがい、反対側の別の定規ですくい上げるようにすると綺麗に折り曲げることができます。折り曲げ部分はしっかり癖をつけておいてください。

 屋根の肩の部分は細めのドライバの軸などに巻き付けて癖を付けます。

6.折癖を付けたら一旦広げて空調装置取り付け部の糊代差し込み用の穴を6か所開けます。線の幅に沿って細長い矩形の穴となるよう確実に開けてください。短辺部分は空調の下部内側に来るように多少長めに切れ込みを入れても見えなくなってしまうので大丈夫です。

7.次に部品①と部品⑤をガイドが合うように貼り合わせますが、最初は片側だけ接着し、もう一方はこの後の空調を取り付けた後に接着するようにします。
 両端のドアスッテプ下部は内側に折り曲げるだけで接着はしません。

8.空調部品③と④の折り曲げ線に筋を付け外形に沿って切り抜きます。この時部品④の側面は非常に狭く切り抜いてからでは折り曲げづらいので、少し大きめに切り抜き、折り曲げてから所定の位置で切り離すようにします。

9.部品③と④を貼り合わせ空調装置を組み立てますが、部品が非常に細かいので慎重に作業を進めてください。
 はじめに糊代①の部分を部品④の中央(折り曲げ線のある部分)に合わせ接着し、順番に②、③と外側に向かって空調上部のカーブを形作っていくとうまくいくようです。②以降の接着には爪楊枝の先にボンドを付け糊代に少しずつ塗るようにします。
 また③と④は干渉しますので、④の部分を十分内側におりまげて③の接着が終わってから側面が鉛直になるように④を貼り付けます。両側同じように組み立てます。

番号順に接着します

10.空調装置が組み上がったら、本体に取り付けていきますが、上記7で組み立てた本体側面と接着していない床面⑤の部分を昔ながらの木製の洗濯バサミで挟んで形をと整えます(洗濯バサミは百均でたまたま見つけましたが、なければマスキングテープなどで仮止めしてください)。

 上記9.で組み立てた空調を方向を間違えないように(熱交換用のファンなどが描かれている方が3-4面側となります)片側面の取付穴に糊代を差し込み、中心、反対側と順番に糊代を差し込んだら、柄の長いピンセットなどで内側に引張り、位置を調整します。

 位置が決まったら糊代部分を内側に折り曲げ、本体の床面部分を開き、裏側から糊代部分を屋根に糊付けします。

11.空調を取り付け終わったら、本体①と床面⑤の未接着側を接着し、本体の形を整えます。

12.妻板部②A、B、Cに折り曲げ線を付け外形通り切り出して、折り曲げ線に沿って折り曲げます。
 部品②Cは妻板が横方向に歪まないよう補強するための部品ですので、下図のように三角形に折り曲げ、部品②A及び②Bの裏側の屋根との境界から腰部のすぼまりの手前までの間に貼り付けます。

13.妻板を屋根、側面の順に接着していきます。ここで位置がずれてしまうと全体が歪んでしまいますので、慎重に作業してください。初めに天頂部を全体のバランスを見ながら接着し、屋根の肩の方向に本体①との接合部に歪みや隙間ができないよう逐次糊代を接着していき、最後に側面と腰部の糊代を接着します。
 糊代の固着にはドライバーや竹串など細長いものを部品⑤の前後の欠き取り部分から挿入し、裏側から糊代を押さえるようにします。
 屋根と側面との接着が終わったら、妻板と床板①の接着を行います。ガイドの中心線が一致するように接着しますが、糊代の押さえがうまくできないので、小口径の六角レンチのようなL字型の金具を使って床板を裏側から支え糊代を押さえ付けます。

14.台車⑦と床下機器⑥を組立本体下部に貼り付けます。赤い三角印のの向きが合うように取り付け方向に注意してください。3-4側の台車は貼り合わせ部分のある方が車体中心寄りになるよう取り付けます。部品⑤の切り欠きが始まる端に台車の車体中心寄りの端を合わせ、部品⑤の幅が狭くなっている部分を挟み込むように取り付けます。
 床下機器は車体中心に来るよう位置を調整して取り付けます。

上:2-4側  下:1-3側

15.スカート部品⑧を下図のように切り出します。赤線が切り込み、青線が折り曲げ線です。

左:キハE130ー100番台  中:キハE130、131、132ー0番台運転台側  右:キハE131、132連結面側                          

 上下ともにコの字型に折り曲げ接着します。

 スノープラウ部品⑨を大きめに切り抜き長手方向を折り曲げてから外形通り切り出します。

 スカート⑧の下部の点線に沿って接着します。

写真は0番台用のもの

16.組み上がったスカート部を正面下部に接着します。

17.3-4側には貫通幌を組み立ててイモ付けします。
 部品⑩を切り出したら下の写真のように肩の部分を残して中心から折り曲げ貼り合わせます。
 折り曲げ線に沿って折り曲げ、テーパー部分を突き合わせて接着し変形六角形の輪状にします。
 上部の肩の部分2か所を形を整えながら内側に織り込んで接着すれば完成です。

以上で完成です。

(注)レールはこちらを参照してください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です