この記事の元の投稿日は2005-01-29です。
実車について
中央線の混雑緩和を目的に高速運転を狙い、全金属製車であったモハ72920をさらに発展させた車両で昭和32年に試作車がまた昭和33年から量産車の営業運転が開始されました。全体形状は73系の切妻型を踏襲するも、国電初めての軸距 2100mm のDT21台車を履いた中空軸平行カルダン駆動、MM’ユニットの2M方式、両開扉、そして何よりもオレンジ・バーミリオンの明るい外部塗装色と新機軸満載の電車でした。これらの基本設計思想は以後の国鉄の新性能電車の規範となり、脈々と受け継がれることとなりました。
当初、全電動車による10M編成で計画されていましたが、送電設備容量及び経済性の理由から、8M2Tへ変更、そして最終的には6M4Tが標準編成となりました。そのため、初期の計画性能での営業運転をすることができず、昭和38年からは101系の発展型であるより経済性と減速度を高めた(入駅速度を上げられるため運転時隔短縮効果がある)103系が生産されるようになりました。
(1)クモハ101:奇数向きの制御電動車でパンタグラフはありません。
(2)クモハ100:偶数向きので制御電動車で、パンタグラフが付きます。
(3)モハ101:モハ100(またはクモハ100)とペアを組む中間電動車です。
(4)モハ100:同じくモハ101(またはクモハ101)とペアを組む中間電動車でパンタグラフ付きです。
(5)クハ101:電装準備がなされた奇数向き制御車です。
(6)クハ100:電装準備がなされた偶数向き制御車でパンタグラフ取り付け台を有しています。
(7)サハ101:電装準備がなされた付随車です。
(8)サハ100:電装準備がなされた付随車でパンタグラフ取り付け台を有しています。
ペーパークラフトについて
基本寸法は73系をベースにして作りましたが、下回りは初めての新性能電車のため全て新規にデザインしました。また、パンタグラフもPS16となっていますので、描き直してみました。単純なデザインになるほど、対称性や繰り返しピッチのずれが目立ってしまいますので、その辺の寸法割り出しに留意しています。
同じ理由で、組み立ては簡単そうで組み上がり時のずれやねじれが目立ちますので、慎重に組み立てて下さい。
作例写真
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組立説明書
こちらを参照して下さい。